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生活習慣病

皆さん、こんにちは。院長の田中です。
7月は梅雨の真っ最中でうっとおしい季節であり、高温多湿のため熱中症にも気を付けてください。
新型コロナウイルス感染症が増えてきています。風邪に似た症状で検査すると陽性反応が出る方が多くなっており、重症例は稀となっていますが、重篤な基礎疾患のある方は先日入院が必要でしたので十分気を付けていただきたいと思います。

今回の特集のテーマは生活習慣病です。
薬剤による治療を要するものから食事療法、運動療法などの生活習慣の改善で良くなるものまで様々ですが、早期より治療に取り組めば死に至るような疾患の予防ができますので、この機会にこの記事を参考にして下さい。
当院では6月より生活習慣病指導に取り組んでおりますのでよろしくお願い致します。


生活習慣病とは?

生活習慣病

生活習慣病とは、「食習慣」「運動習慣」「喫煙」「飲酒」「睡眠」などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患といわれています。

日本人の死因の上位を占めるがんや心臓病、脳卒中は生活習慣病に含まれ多くは自覚症状のないまま進行していくため、日頃から体の変化を確認し病気になる前に生活習慣を見直しましょう。


生活習慣病になる原因

  • 不適切な食習慣
  • 過度な飲酒
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 喫煙
  • ストレス

主な生活習慣病の種類

原因別ですと、以下に分類できます。
・食習慣が原因で発症する疾患:糖尿病、脂質異常症、高血圧症、大腸がん、肥満症、高尿酸血症など
・運動不足が原因で発症する疾患:糖尿病、脂質異常症、高血圧症、肥満症など
※これらが進行すれば、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす危険性があります。

・喫煙が原因で発症する疾患:肺がん、肺気腫など
・過度な飲酒が原因で発症する疾患:脂肪肝・アルコール性肝疾患など
 ※放っておくと肝炎や肝硬変になるため注意が必要です。


生活習慣病の予防

生活習慣病を予防するためには、「食事」「運動」「喫煙」「飲酒」「睡眠」の5つの観点で対策することができます。

バランスの良い食事

適正体重を維持して、栄養バランスのとれた食事を1日3食規則正しく摂りましょう。

食べ過ぎに気を付ける
  • ゆっくりよく噛んで食べ、腹八分目に
  • 間食の目安は1日200kcal程度のため回数や量を減らすことが大切。間食する時間は活動量の多い「日中」が適切
外食は控える
  • 外食時は栄養バランスを考えて料理を選ぶ、例えば丼より定食など
食塩摂取を少なくし薄味を心掛ける
  • ラーメンやうどんの汁は残す
  • 漬物類は控えめに
  • 味噌汁は具沢山に
体に良いものをバランスよく
  • 野菜やきのこ・海藻・こんにゃくなど食物繊維の多いものを十分に摂る
  • 脂っこい料理を控え肉よりも魚を中心に

適度な運動

ウォーキングなどの息が少し弾む程度の有酸素運動を1回30分程度で週2~3日行うとよいとされていますが、まずは日常生活の中で座っている時間を減らし今よりも10分多く体を動かしましょう。
無理なく出来ることを継続することが大切です。

禁煙

禁煙は生活習慣病のリスクを下げるうえで大きな効果が期待できます。
自分ひとりではなかなか難しい場合、禁煙外来に通ったり禁煙補助薬などを活用する方法もあります。

適度な飲酒

少量のお酒は身体に良いといいますが、過度な飲酒は控えましょう。
1日あたりビール中瓶1本500ml、日本酒で1合180ml程度にしましょう。

十分な睡眠

生活習慣病のリスクを少なくする睡眠時間は7時間前後といわれていますが、適正な睡眠時間には個人差があります。
「量(睡眠時間)」と「質(朝目覚めたとき、ぐっすり眠った感覚)」のいずれも確保することが重要です。
就寝3時間前位に入浴やストレッチなどでリラックスし、また就寝前にはスマホやパソコンの使用を控えましょう。


最後に…

【生活習慣病 療養計画書】について
今まで生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)を主として通院されている患者様には「特定疾患管理料」を算定してきましたが、
2024年6月1日より厚生労働省による診療報酬改定により、個人に応じた目標設定、血圧、体重、食事、運動に関する具体的指導内容を記載した療養計画書を作成することになりました。
療養計画に基づき、より専門的、総合的な療養管理を行う「生活習慣病管理料」へ移行いたします。
対象の患者様には、医師、看護師からの話を聞いて頂き療養計画書を作成し、ご理解の上、初回のみご署名を頂きます。
ご協力よろしくお願い致します。

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