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当院の在宅診療

みなさん、こんにちは、院長の田中です。
当院は開業以来在宅診療に取り組んできました。
在宅患者さんにとっては私の往診や訪問診療だけでは十分な在宅療養のサポートはできず、他職種の医療スタッフの協力が必要です。
現在、クリニックは在宅療養支援診療所として機能しており、他職種のスタッフとも密接な連携をとりながら、24時間体制をとっております。
当院の在宅診療の内容について紹介したいと思います。


往診と訪問診療の違いは?

訪問診療とは、在宅患者さんのお宅へ定期的・計画的に訪問して、診療することを言います。
往診とは、患者さんの病状の変化などの理由により、患者さんから求めに応じてお宅へ訪問して診療を行うことを言います。
初めての方でクリニックを受診できない状態なので、来てもらえませんか?という連絡に応じていく場合も往診となります。
当院では初めての方でも相談の上往診をしております。
往診も訪問診療も保険診療ですが、別途交通費をお願いしております(距離で算出)。


在宅診療の時間は?

訪問診療や往診の時間帯は、基本的にはクリニックの診療時間以外となります。
訪問診療は午前診と午後診の間となりますので、13時半ころから15時までの間になります。
木曜日は午後から休診ですので、特に遠方の方を中心に夕方までの午後の時間帯に行っております。
最近では患者さんの事情で平日夜間(19時ころ)、土曜日の午後にも行っております。
往診はクリニック診療時間外(夜間・休日も含む)でも24時間体制で連絡をとりながら行っております。


診療時間外の連絡は?

クリニックに電話を頂ければ携帯電話に転送され、院長と話ができるようになっております。
必要な方へは携帯電話番号と自宅電話番号をお知らせしております。


在宅診療のエリアは?

姫路市全域で行っておりますが、クリニックより遠方の方は時間的制約が生じる場合がありますのでご相談ください。
クリニックが姫路バイパスにすぐ乗れる位置にありますので、バイパスを利用して30分くらいで行ける距離なら可能です。
これまでに高砂市や太子町の在宅診療をした経験があります。


どのような疾患の在宅診療を行っていますか?

基礎疾患にかかわらず、通院が困難で、寝たきり状態またはそれに近い方なら対象になります。
多いのは高齢者であり、脳血管障害、呼吸不全、癌の終末期、加齢による衰弱などです。
ただし、専門的な対応を必要とするケースではお断りすることもあるかもしれませんので、ご相談ください。


在宅療養支援診療所とは?

在宅療養支援診療所は24時間体制が求められます。
患者さんは24時間いつでもかかりつけ医と連絡がとれ、病状の変化などに対応することになっています。
ただし、必ず往診できるとは限りませんので、連携をとっている訪問看護師に対応を依頼したり、代わりに往診をしてくれる先生と連携をとったり、緊急入院先を確保することが施設基準として決められています。
一般診療所よりは高く診療報酬が設定されており、必ず患者・家族の同意をいただいたうえで、在宅療養計画や、緊急時連絡先、連携医療機関などを記載した文書をお渡しします。
月に2度以上訪問診療が必要で、病状に心配がある人を対象にしています。


経口摂取が少ないまたはできない患者さんへの対応は?

  • 経口栄養補助飲料の処方
  • 末梢静脈より点滴
  • 中心静脈よりの高カロリー輸液
  • 胃ろうや腸ろうを作ってある人では同部より経管栄養剤の注入
  • 経鼻チューブ(鼻から胃へのチューブ)よりの栄養


対応可能な処置は?

  1. 在宅酸素療法、マスク式人工呼吸療法(呼吸不全になった人)
  2. 尿道留置カテーテル(排尿に問題がる人)
  3. 床ずれの処置
  4. 気管切開孔カニューレ管理


癌終末期の在宅診療は?

癌終末期医療で一番問題となるのは緩和医療です。
当院では必要に応じて麻薬を積極的に用い疼痛などのコントロールを行っております。
肺癌の患者さんを数多く診療してきましたのでその経験を生かして、できるだけ自宅で安楽に過ごしていただけるようなサポートをいたします。
在宅での看取りも行っております。


退院後に在宅診療を希望する場合は?

主治医、ならびに地域連携室やケースワーカーなどのスタッフと連絡をとりながら在宅へ向けた退院準備を進めます。
まず主治医にご相談ください。
紹介状が届きましたら、入院先へ出向き、本人や家族、在宅診療に関わるスタッフと入院主治医ならびに病院スタッフと退院前のカンファレンスをして十分な情報共有と今後の対応などについて相談するようにしております。


介護保険サービスを受けるためには?

65歳以上の方は介護保険サービスを受けることができます。
訪問診療が必要な方はその大半が介護認定の対象になると思われます。
訪問看護、訪問介護、デイサービス、デイケア、ショートスティ、福祉器具レンタルなどのサービスが受けれます。
認定がまだの方は申請をしてください。
40歳から64歳までの方はがん末期の方と政府が認めた特定疾患の方がサービスを受けることができます。


ケアマネージャーの役割は?

在宅診療を始めるときには不可欠な人材です。
介護申請から認定された介護度に応じたケアプラン作成など在宅療養に重要な役割を担っています。
主治医は患者さんの病状に応じてケアマネージャーと連絡を取り合い、介護サービスの内容などについて決めます。
在宅診療に関わる全てのスタッフと連携をとりますので、在宅療養のことなら何でも相談したらよいでしょう。


最後に…

患者さんが少しでも苦痛がなく、精神的にも安定して生活できることを目標にしています。
残っている生命力を最大限に引き出して生活能力や生活の質を向上すべく、医療スタッフが連携をとります。
いろんな困難が立ちはだかるかもしれませんが、相談しながら解決に向けていっしょに考えていきましょう。
よろしくお願いします。

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