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在宅診療について

皆さん、こんにちは、院長の田中です。
暑くて長い夏が終わり、やっと涼しくなり、秋祭りの気配が感じられるようになってきました。
10月からインフルエンザの予防接種が始まりますが、有効期間が5か月とされていますので、当院では10月中旬より開始いたします。
忘れないよう11月中に接種するようにしてください。
祭りが近づいており楽しみではありますが、お疲れが出ないように気を付けて下さいね。

さて今回特集は在宅医療についてです。
当院では開業当初から在宅診療に取り組んできました。
勤務医時代は病院で看取るのが当たり前のように感じていましたが、主治医として最後まで診るのではなく他の医療機関へお願いすることもあり、心苦しく感じていましたので、開業したら在宅診療をすると決めておりました。
できる限り最期まで関われるように取り組んできましたので在宅診療の現状につき書いてみました。


在宅診療における「訪問診療」と「往診」の違いは?

在宅診療について

一般に患者さん宅へ診療に出かけることを往診と使われていますが、厳密には違います。
往診は患者さんの状態変化により通院ができず、臨時で主治医に診療を依頼して訪問するときに使います。
一方、訪問診療は計画的に日が決まっており、定期的に診療することを言います。
ですから訪問診療を定期的にしながら、それ以外の日に診療の必要があれば往診することになり、診療費用も異なってきます。


田中クリニックの訪問診療体制について

当院は在宅療養支援診療所に認定されています。これは24時間患者の状態に応じて診療体制をとることになっております。
通常訪問診療の対象患者さんは訪問看護も利用されていると思われます。
訪問看護と連携をとることで診療対応が充実します。
外来診療中などはすぐに対応できないことがありますので、まずは訪問看護に連絡をして指示を仰いでください。
命にかかわるような緊急事態の場合は私にも連絡ください。
出張などで不在の時はあらかじめ代理の先生を決めてありますので対応可能です。


在宅医療と病院医療の違いは?

大きく異なるのが、治療の目的や形態です。
一般的には病院医療では病気の根治や身体機能の回復を目指すのに対し、自宅医療では安定した生活を送れるようにすることや生活の質の回復・向上を目的として治療します。
在宅療養中でも肺炎、消化管出血などの病状変化により集中的な治療を受ける必要があれば入院していただき、回復すれば在宅へ戻ることになるのです。
入院中であれば病状が悪くなればナースコールすればすぐに看護師や医師が来てくれますが、在宅診療ではすぐの対応ができません。
病状が不安定な方で安心を求めるのであれば入院の方が良いでしょう。在宅の良さは入院していたら病院のルールに従わないといけませんね。
お酒は飲めませんし、たばこも制約があります。
家族が付き添う場合は疲労がつきものです。自宅ですと家の用事もできますし、家の方が眠れるでしょう。
在宅でも看護師や在宅医が駆け付けますので連絡の上お待ちください。


当院の在宅診療での医療内容について

入院とほぼ同等に治療を行っておりますが、輸血はしておりません。

  • 在宅酸素、在宅人工呼吸
  • 中心静脈栄養、経管栄養(胃ろうなど)、点滴注射
  • 床ずれの処置、尿道カテーテル
  • 末期がんの緩和医療(麻薬の投与を含む)
  • 認知症、脳卒中、心不全、呼吸不全などの慢性病の継続的な治療
  • 在宅での看取り

検査に関しては血液検査・尿検査が主であり、画像検査(レントゲン、超音波)ができません。


在宅医療が必要な時とは?始めるにはどうしたらよいの?

在宅医療はどんな病気であれ通院が困難となれば診察ができませんので、訪問による診療が必要な時と判断されます。
ただ診療所ではできないサービスとして、訪問リハビリ・訪問看護などがあり、通院中からでも開始することができます。
在宅医療を受けるには、かかりつけ医にまず相談しましょう。訪問診療に関してはされていない先生もおられますので、主治医から紹介を受けるといいでしょう。
在宅医を探すことも含めて在宅診療に関する相談は市役所の介護保険課・地域包括支援センター・居宅介護支援事業所・訪問看護ステーションにて可能、姫路市医師会には在宅医療介護支援センターがありこちらでも相談できます。


在宅診療にかかわる職種について

  • 在宅医、訪問歯科医師
  • 訪問看護師(訪問看護ステーション)
  • ケアマネージャー(居宅介護支援事業所)
  • 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士(病院または訪問看護ステーション)
  • 訪問薬剤師
  • ホームヘルパー(訪問介護)
  • 福祉・介護関連のサービス提供者

上記の多職種がチームとなり連携をとりながら在宅で過ごしやすくできるよう支援を行います。


退院後はじめて在宅診療を導入される方へ

退院後に在宅療養される方にとっては初めてのことで不安もあると思われます。
大きな病院では地域連携室の退院調整看護師、ケースワーカーが在宅へ円滑にバトンタッチできるように調整を行い、退院前にカンファレンスを行います。
これは先に述べた多職種が病院に集まり、主治医からの病状説明をお聞きし、患者さんが在宅療養する上での問題点、注意点を把握、今後の医療と介護のサービスに活かせるような話し合いの場です。
病状変化で入院が必要になった時の受け入れ先についても話し合います。介護者の不安を解消するための話し合いでもあります。


訪問看護師の主な仕事は?

  • 療養(食事や入浴など)のお世話
  • 血圧測定など診察による病状観察
  • 機能回復のためのリハビリ
  • 床ずれの予防や処置
  • 口腔ケア
  • 医師の指示による医療処置、医療器具の管理
  • 療養者の心のケア
  • 末期がんなどの終末期ケア
  • 認知症の患者さんへのケア
  • 介護者の介護支援、相談

在宅医は訪問看護師と密に連絡を取り合うことで、病状変化に早期対応し、医師の指示により処置などの対応が可能です。
ほとんどの訪問看護が24時間対応をしております。


当院での在宅診療理念

私は患者さん、ご家族の気持ち、尊重して要望に応じた医療を提供できるようにまず傾聴に心がけています。
病状の変化によりお考えも変わることがありますので遠慮なく申し出くだされば希望に添えるよう対応いたします。
住み慣れた自宅で可能であれば最期まで、無理でもできるだけ自宅で穏やかに過ごして頂けるようまず症状緩和に努めます。
癌性苦痛の場合は麻薬を積極的に使用します。 
皆さんが心配されるのは体調が悪くなった時の対応です。24時間連絡がとれて往診したり病院へ連絡して入院の手配をしております。
介護者の家族の方が介護疲れしてしまうと患者さんは気兼ねして入院を希望される場合があります。介護者のケアも多職種で関わります。
病院ではなく自宅で大切な時間を大事に過ごせるよう見守り続けることができれば幸いです。

在宅診療について

最後に…

在宅診療のことなら何でもご相談ください。
お話をお聞きして手順や必要な担当者を紹介したり、病院の主治医と調整したりできます。
訪問診療エリアは安富町・夢前町・林田町・家島町以外の市内です。
ただし病状によって急な対応を要することが想定される遠方の患者様の場合、お近くの先生にお願いする場合がありますのでご了解ください。
訪問診療日は水曜日の午後と木曜日の一日です。
往診は外来診療時間以外で随時しております。

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