ジェネリック医薬品
みなさん、こんにちは、院長の田中です。
今は梅雨の真っただ中、むしむしして暑い日が続いています。熱中症の報道も増えてきており注意が必要です。
当院はこの7月で開業14周年を迎えますが、無事迎えることができますのは皆さんのご協力、ご理解の賜物と思っており御礼申し上げます。何かご意見がありましたら何なりとお申し出ください。
十分に満足していただける医療提供ができますよう努力していく所存でおりますのでよろしくお願い申し上げます。
今回の特集はジェネリック医薬品です。
TVのCMでも浸透してきましたし、薬局から薦められることも多くなっていると思われます。
どうして安くなるのかわからない方もおられることでしょう。取り上げてみましたので参考にしてください。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?
新薬(先発医薬品)を開発した製薬会社が特許を取ると20~25年の間、独占的に製造・販売することができます。
特許期限が切れると開発した会社以外の製薬会社も製造できるようになります。
品質・効き目・安全性が新薬と同等と認められ、厚生労働大臣の承認を受けるとはじめて販売することができます。それがジェネリック医薬品です。
アメリカ・イギリス・ドイツなどではすでに広く使われています。
新薬とジェネリック医薬品は全く同じもの?
先発医薬品と同じ有効成分を使っているため効き目、安全性は確かめられています。
先発医薬品と同じ成分・用法・用量・効果があります。
異なる面としては、形・大きさ・色・味・添加物などがあります。
高齢の方やお子様向けに液剤化・ゼリー化するなど、飲みやすくするための工夫がされています。
副作用の心配は?
先発医薬品であってもジェネリック医薬品であっても発生することはあります。
薬について気になることがある時は医師、薬剤師に相談しましょう。
お薬代が安くなるって本当ですか?
新薬の開発には、約9~17年の期間と数100億円にも及ぶ莫大な費用がかかりますが、ジェネリック医薬品は研究にかける期間が短く、開発費も少なくてすみます。
そのため、先発医薬品と比べて安くなります。約3割から5割安くなります。
国家予算の中でも医療費が膨らみ続けており、医療費削減の効果が期待できます。
ジェネリック医薬品がない薬もあるの?
先発医薬品には約20~25年の特許期間があるために、この間はジェネリック医薬品は販売できませんので、比較的新しい薬に対してはジェネリック医薬品は作られていません。
ジェネリック医薬品を処方してもらうには
ジェネリック医薬品を希望される場合はその旨を調剤薬局に申し出てください。
各市町村の国民健康保険、健康保険組合などで作成、配布しているジェネリック医薬品お願いカードあります。以前希望したことがある場合等申し出なくてもジェネリック医薬品になっている場合もあるので薬剤師に確認したり、添付の説明書で効能を確認しましょう。
薬によってはジェネリック医薬品がまだ作られていない場合もありますので、かかりつけ医、薬剤師にご相談ください。
最後に…
先発品をご希望の場合はその旨主治医に申告すれば薬局への処方箋で連絡できる仕組みになっております。
後発品が心配な方は気軽に申し出てください。