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サルコイドーシス

みなさん、こんにちは。院長の田中です。
2月は日数が短かったせいかあっという間に過ぎてしまいました。1月からインフルエンザが猛威を振るい大流行しましたが、2月中旬より収まってきた感じです。
これには学校の登校禁止期間が延長となり、感染が広まりにくくなったことも理由の一つと思われます。
これまではA型が流行っていましたが、今後B型が流行する可能性がありますので、引き続き感染予防に心がけてください。

今月の特集はサルコイドーシスという病気です。
聞きなれない病気と思いますが、全身性の病気ですので、眼科や皮膚科で見つかることもあります。肺に一番多いので私は診る機会が多いのです。
珍しい病気ではありますが知識として記憶にとどめていただければ幸いです。


サルコイドーシスとは?

体のなんらかの異常反応で「肉のかたまり」のようなものができる病気です。
大きさは、目に見える大きさのものから顕微鏡でやっと見えるものまで、大小様々です。
「肉のかたまり」といっても癌とは全く違って悪性の病気ではありません。また、人にうつるものでもありません。
原因はまだ分かっていません。体のなんらかの異常反応であることには間違いないのですが、何に対する反応なのか、どういう体質の人がそのような異常反応を起こすのか、など分からない点が沢山あります。
この病気は、肺、心臓、肝、腎、唾液腺、涙腺、皮膚、筋肉、骨、リンパ、眼、神経など全身のあらゆる臓器に起こりうる病気です。
しかし、全ての患者さんが全身の臓器に病変を持っているわけではありません。病気の起こりやすい場所としては、肺・肺のリンパ腺、眼、皮膚などです。


症状は?

息切れ、咳、目のかすみ、視力低下、皮膚のしこり、不整脈(実際に脈がとんだり急に遅くなったり)など病気が現れた臓器によって症状が異なります。
心臓に関わる症状には、細心の注意が必要です。自覚症状がないこともあります。


サルコイドーシスの診断は?

多く(60~70%)は「眼症状(視力低下、霧視、飛蚊等)、呼吸器症状(咳、呼吸苦等)、心症状(不整脈等)、皮疹」と胸部レントゲン所見、眼所見に加え、病変部位から採取した組織検査で特徴的な肉芽腫を証明することで診断されます。
そのためには、気管支鏡で肺の一部をとって調べます。
触れてみて腫れているリンパ腺があればその組織検査で診断を行うこともあります。


サルコイドーシスの治療

サルコイドーシスは自然に治る可能性のある病気である一方で、再発することも多い病気でもあります。
無症状ならばあえて治療はせずに、経過観察します。
症状の出現が日常生活に支障をきたしたり、放置すると生命に危険があるとされる時に副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤を使用します。
また、再発したり治りにくい時は免疫抑制剤なども使用します。


日常生活で注意することは?

特に注意することはありません。
症状のある場合は、精神的・肉体的ストレスのかからない生活をする、というのが上手に付き合っていくコツです!!


特定疾患(難病)認定について

サルコイドーシスは特定疾患いわゆる難病に指定されています。
特定疾患申請用の診断書を主治医が記入しますのでその用紙と必要書類をもよりの保健機関(保健所か役所の保健課)に申請してください。
認定されれば、重症度に応じて医療費の自己負担分の全部または、一部が国の負担となります。


最後に…

病気と付き合っていくためには、まず病気を正しく理解することがとても大切です。
そして、いたずらに不安にならない、悪く考えすぎない、いつも病気に対して前向きに対処していく、という姿勢がとても大事です!

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