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喘息

みなさん、新年明けましておめでとうございます。
忙しくてこの特集も大晦日から元旦にかけて書いております。29日には急病センターの当直をしまして、クリニックの診療でもまだ一例しか経験していないインフルエンザが多いのにはびっくりしてしまいました。また嘔吐下痢症も多く、ノロウイルスがこれから流行する時期となってきます。朝晩の冷え込みも厳しくなりましたので、風邪をひかないように、また食べ過ぎ、飲みすぎないよう健康には十分気をつけてください。
今月の特集はクリニックで一番患者さんが多い喘息に関して、患者さんからよく受ける質問についてQ&A形式にて取り上げました。


喘息は治りますか?

小児喘息では、2年間、無治療で無症状であれば治っているという考え方をするようですが、成人になってからまた発症することもあります。成人では治ることは10%未満と少ないのが現状です。
明らかに原因があって、それを回避することで治ることはあります。(職業性喘息やペットが原因の喘息など)


症状がないのですが、いつまで治療を続けるのでしょうか?

喘息は治りにくい病気ですので、症状がなくても予防治療をできるだけ続けた方がよいとされています。
薬をやめるタイミングは個々の症例で違います。過去に大発作を起こしたような重症例では止めない方がよいです。軽症例では2年くらい無症状ならいったん止めることを考えます。私は最低でも1年と説明しています。それは季節の移り変わりの時、花粉の時期、梅雨の時期、風邪をひきやすい冬の時期というように、1年で増悪しやすい因子がいろいろありますので、クリアーしないとやめません。


風邪をひいたときに市販の風邪薬を内服しても大丈夫でしょうか?

いわゆる総合感冒薬には消炎鎮痛剤が配合されています。その薬には注意が必要です。喘息の中にアスピリン喘息といって鎮痛剤のアレルギーを起こすタイプがあるからです。
最近鎮痛剤を内服しても問題なかった方は大丈夫と思いますが、内服したことがない場合は、薬剤師さんと相談しましょう。アセトアミノフェンという成分が安全です。咳止め、鼻水だけに効くような鎮痛剤を含まない薬は心配いりません。葛根湯といった漢方薬も大丈夫です。


妊娠や授乳中の時に喘息の薬は問題ないのですか?

抗喘息薬の基本は吸入ステロイドですが、妊娠の全期間を通じて、また授乳期にも問題となりません。抗アレルギー剤には注意が必要です。発作止めの気管支拡張吸入も大丈夫です。主治医と相談してみましょう。


運動(スポーツ)を制限する必要がありますか?

運動誘発性喘息がありますので、運動によって喘息症状が悪化する場合は制限します。一般に乾燥した冷気を吸う運動が悪化させることが知られており、今の時期に屋外での激しいスポーツ(サッカー、陸上など)は注意が必要です。逆に影響が少ないのは水泳です。小児では体質改善の意味でも効果が出ています。


吸入ステロイドを長期に使用しても副作用は大丈夫ですか?

ステロイドと聞いただけできついお薬と敏感になられる人が多いのですが、吸入の場合ほとんど血中へ移行しないので、全身投与(内服や注射)と違って全身性の副作用は長期に使用しても問題となることはほとんどありません。
局所の副作用として声が枯れることがありますので、うがいをしっかりするように心掛けてください。


咳喘息と気管支喘息はどう違うのですか?

気管支喘息の症状は気管支が狭まるために喘鳴(ぜーぜー、ヒューヒュー)を伴う呼吸困難や咳ですが、咳喘息は喘鳴や呼吸困難を伴わず、咳が主症状となります。
咳喘息は気管支喘息の前段階と考えられており、約3割は喘息へ移行します。咳喘息の治療は気管支喘息と変わりありません。


ペットが原因と言われましたが手放さないといけませんか?

室内で飼っているペットが原因のことがありますが、たいていの方は手放せずに困っています。
どうしても室内で飼う場合の注意点として、部屋をまめに掃除すること、ペットをよく洗ったり、ブラシをかけること、可能ならケージで飼って自由に動けないようにすること、いっしょに寝ないようにすることなどです。


最後に…

まだまだ質問はあるかもしれませんが主なものを取り上げました。質問のある方はお問い合わせください。 喘息以外でも構いません。
喘息は治りにくい病気ですが、無症状でコントロールすることはできます。上手につきあっていくことが肝要です。

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