咳喘息
みなさん、こんにちは、院長の田中です。
朝晩涼しくなりますます秋の気配を感じられるようになってきました。10月は秋祭りがあり、練習の太鼓の音が聞こえてきます。そして10月後半からはインフルエンザの予防接種が始まり、あっという間に冬が訪れるのでしょうか?季節の変わり目は体調を崩しやすいので、ご注意ください。
この時期、気管支喘息の発作が一年を通して一番多い時期になります。今回は喘息ではなく、咳喘息を取り上げることにしました。
この病気は長引く咳で受診した患者さんで一番多い病気となっており、医療側からみればポピュラーな病気でありますが、一般にはまだまだ知られていないようです。
咳喘息とは?
咳喘息は、喘息で聞かれるゼーゼー、ヒューヒューといった苦しさがなく、慢性に咳だけが続く病気で、喘息の前の段階と考えられています。咳喘息の約3割の人が喘息に移行すると言われており、早期より治療することが大事です。
原因はよくわかっていませんが、多くはかぜに続いておこります。かぜの後に3~4週間以上咳が続いたら、この病気を考える必要があります。
咳喘息の特徴
- ほかに原因となる病気がないのにいつまでも咳だけが続く
- 咳は数ヶ月から、ひどい場合は1年以上続くことがある
- かぜの後におこることが多い
- ゼーゼー、ヒューヒューや呼吸困難はない
- ほとんど痰は出ない
- 咳は夜間から明け方にかけてでることが多い
- 冷たい空気やタバコの煙を吸うと咳き込みやすい
- 会話、電話、運動などのときに咳き込みやすい
- かぜ薬や咳止めを飲んでも効かない
- 気管支拡張薬が有効
- 胸部レントゲン検査で異常がない
- アレルギー素因のある人に多い
- 女性に多い(男:女=1:2)
- 再発を繰り返すこともある
その他の参考事項
咳喘息と気管支喘息の違いは何ですか?
喘息の症状は発作性呼吸困難で、咳とともにゼーゼー、ヒューヒューといった気道の狭窄音が聞かれますが、咳喘息は、ゼーゼー、ヒューヒューや呼吸困難はなく、咳が主体です。
連続した咳で息苦しくなることはあります。両者とも夜間に症状が出現しやすい点では共通しています。
喘息以外に咳喘息と鑑別を要する病気がありますか?
慢性に咳が続く病気のほとんどが鑑別になります。慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、結核、肺癌、降圧剤の副作用、逆流性食道炎などいくつかありますので、詳しく問診をしたりレントゲンを撮って鑑別診断をすすめていくことになります。
実際には診察室でどのようなことを聞かれるのですか?
- 咳の持続期間
- よく咳の出る時間帯
- ゼーゼー、ヒューヒューいうか?
- 咳が出やすい状況や誘発因子がないか?
- ペットを室内で飼っていないか?
- 花粉症などのアレルギー疾患の既往がないか
- 痰について~量や色などの性状について
- 鼻の症状がないか?副鼻腔炎(ちくのう)の既往がないか
- 咳止めを内服していればその効果があったかどうか
診察室ではどのように診察をするのですか?
一般の内科診察と同じですが、聴診器をあてるときに、普通の呼吸だけではなく、努力していっぱい息を吐き出したときに肺雑音が聞こえないか注意して聴きます。ゼーゼー、ヒューヒューと聞こえれば喘息の可能性が高いです。本人は自覚していなくても聴診器で聴こえることがあるのです。
診断のためにどのような検査をしますか?
まず除外診断としてレントゲンをとります。結核や肺癌など咳をきたす疾患を否定しておくことが大事です。
■肺機能検査:気管支の狭まりがないか調べます。喘息で症状があるときは閉塞性障害が認められますが、咳喘息では正常です。
気管支拡張剤を吸入させて肺機能検査
咳喘息は気管支拡張剤が効くことが特徴です。これは気管支喘息にも共通しています。
外来では、喘息の発作時に吸入してもらう気管支拡張剤を、検査として吸っていただき、その前後で肺機能検査をして改善がみられるか?症状に改善がみられるかどうかみています。喘息では肺機能に有意な改善がみられるのですが(症状安定時には認めず)、咳喘息はもともと閉塞性障害がないので有意な改善は認めません。
治療
通常の咳止めは効きません。治療は喘息と同じで、吸入ステロイドが基本です。
吸入ステロイドの効果は喘息に比べれば早くにみられ、初日から効果が得られることもあります。夜間不眠や生活に支障があったり、苦痛であるときは長期作用型気管支拡張剤を併用します。吸入剤または貼付剤を使うことが標準です。
予後
咳喘息は治療の反応がよく、ほとんどの症例で無症状にもちこむことができます。喘息は治ることが困難な病気ですので、コントロールがついても予防治療を続けなくてはなりませんが、咳喘息はいったん治療をやめて様子をみることができます。
当院での経験では早い人で3か月で終了、平均半年で治療を終了しています。ただし再燃することもありますので、2回目は治療期間を長めにしております。
最後に…
咳喘息についてお分かりいただけましたでしょうか?喘息とまぎらわしいのですが、治療薬は喘息と同じです。
症状がすぐに良くなり、途中で治療を中断される方がいますが、しっかり治療しないと再発したり喘息へ移行するため、かかりつけ医と相談しながら治療していきましょう。
コメント(3)
2011年12月15日
二週間前に鼻水と喉が痛いくらいで声がれをしていたので治って五日目から咳だけがひどく眠れず辛くて近くの三谷内科に行くと風邪薬の抗生物質、気管支炎や咽頭炎に効くと書いてあり、四日間飲みましたが、日に日に咳がひどくなり夜中から朝方の7時迄、一時間中、咳がひどく一度咳をすると止まらず四日目の朝に眠れず苦しくて三谷内科に行くと検査も診察もせずに私のひどく辛い咳を見ただけで咳喘息、アレルギー喘息だから吸引の薬を出すと帰らされ何の説明もなく、不安ながらも吸引とアレルギーの錠剤、睡眠時に一度だけ飲みますが、よくなるみこみがなく毎日、苦しくてもう咳だけで二週間になります。苦しくて死にそうで助けて下さい。私は、花粉症とアレルギー鼻炎と自律神経パニック障害で、自律神経のパニック障害の治療も毎月、診察してますが、今回、こんなひどい咳は、初めてで寝ようとすれば咳、喉に何かが、ひっかかっていて咳をすると更にひっかかってるみたいな感じで止まりません。朝、夕方、夜7時から10時、朝方2時から朝の7時迄は、発作のように止まらず息も出来ません。 度々でる日中の咳は、まだなんとか我慢できますが、止まらなくなると怖いです。もう五日も寝不足で外にも出れなくなりました。ちゃんと治療をしたり検査をして早く治したいです。いつも話を聞くだけでなんの処方も安心もなく治った試しがありません。足を運ぶだけバカらしく近くというだけで我慢していってますが、遠いとパニック障害の発作を起こしやすく行動範囲も狭くなり怖いです。
投稿時刻 03:41 | 高田
2011年12月15日
自律神経の症状がひどく学校の用事、行事、買い物など行動範囲、短い時間しか行動がとれず、病院に通うのも診察の待合室で待つのも辛く、心療内科にも遠く一日かかる待ち時間、行く迄にも苦しくて発作でます。 しかし、この咳は、辛いです。早く治療したいです
投稿時刻 03:58 | 高田
2011年12月16日
高田様、かなり症状が辛いようですので、専門的に診察をして治療方針を決めたいと思います。
受診してください。初診も予約はできるのですが年内はいっぱいですので、診療時間の開始時間前に受付をされれば待ち時間が少なくてすむと思います。よろしくお願いします。
投稿時刻 12:52 | 院長 田中
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