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自然気胸

みなさん、こんにちは、院長の田中です。
11月になり、冷え込みが増してきまして風邪の患者さんが増えております。
インフルエンザの予防接種も始まっており、予約いただいている方にも待ち時間が生じてご迷惑をおかけしていますがご理解をお願い申し上げます。
インフルエンザワクチンはいつまで効くのか?いつ接種するのが良いのか?をよく尋ねられますが、有効期間は5ヶ月です。
流行が例年12月末から1月に入ってからとなりますので、できれば11月中に接種されることをお勧めしております。

今回の特集は呼吸器疾患で自然気胸です。聞き慣れない方もいらっしゃると思います。
肺が破れる病気で外傷ではなく自然に起こり、程度によっては早急な処置が必要です。
決して珍しい病気でもなく取り上げることにしましたので参考にしてください。


自然気胸とは?

肺に穴があいて、空気が漏れてしまう症状です。
タイヤのチューブに例えると、チューブがしぼんでしまったような状態です。


なぜ起こるの?

肺の表面から『ブラ』『ブレブ』と呼ばれる泡状ないし風船状の袋が出来ます。
これがパンクして空気が漏れて肺が縮みます。長身で痩せ型、10代~20代前半の男性になりやすい病気です。


自然気胸の症状は?

急に起こる胸の痛み、呼吸困難、乾いた咳が主な症状です。
症状がひどくなり、息が十分に吸えなくなると唇や手指の色が紫色になるチアノーゼ(酸欠状態)と呼ばれる症状になります。


診断は?

胸のレントゲン検査をして、肺の縮みを確認すれば診断出来ます。
胸のCTの検査をすることもあります。


治療法は?

レントゲン検査での気胸の程度と自覚症状の程度に応じて治療方針を決めます。

軽度の場合

治療は行わず、自宅安静のみで穴が塞がるのを待ちます。外来通院で時々レントゲン検査を行って経過をみます。

中等度の場合

入院治療になります。注射器で空気を抜く方法(脱気)もしくは、胸の中に胸腔ドレーンと呼ばれる細いチューブを入れて、数日間、持続的に胸の中に溜まった空気を抜きます。

再発を繰り返す場合

2回目以降は再発のリスクが高くなり、保存的治療ではなく手術を勧めます。

難治例

胸腔ドレーンでの治療でも空気の漏れが止まらない場合や、左右両側の気胸の場合、胸腔鏡を使って、肺の破れた部分を切除する手術が必要です。手術をする場合、入院日数は1週間以内です。

初回でも手術を検討するケースがあります。
初回発症でも明らかにブラ(風船状の袋)があり、いつ発症するか不明な為、受験生や危険が及ぶ仕事(例えばパイロットなど)に従事している人など社会的適応がある場合に手術の適応となります。


最後に…

日常生活の注意点

●肺に負担をかけないようにしましょう。
・予防法は特にありませんが、タバコは良くありません。
・飛行機、スキューバダイビングなどの気圧の変動を大きく受けることは注意が必要です。
●普段何気なく生活していても気胸は起こるので、生活習慣、運動(体育、クラブ活動)は続けて行っても良いでしょう。

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