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睡眠時無呼吸症候群

みなさん、こんにちは、院長です。
GWをいかがお過ごしでしょうか?朝晩は涼しく、昼間は暑いくらいで4月に夏日を観測するなど異常気象になっています。GW明けから気温が上昇することが予想されます。
熱中症も報告され始める月でもあります。体調管理に気を付けてください。

今回の特集は睡眠時無呼吸症候群を取り上げます。自分では無呼吸はわかりませんが、家族に指摘され受診されるケースがほとんどです。
日中眠気を感じる方は要注意です。
当院では診断機器をお貸しして睡眠時に取り付けてもらい、解析することで診断しまた治療も行っておりますので心配な方はご相談ください。


睡眠時無呼吸症候群とは

眠っているときに呼吸が一時的に止まることによって本人が気づかない程度に覚醒するため、睡眠が分断されたり浅くなり、日中に過度の眠気を伴う病気で、SASサスともよびます。(Sleep Apnea Syndromeの略)
無呼吸とは、10秒以上の呼吸停止と定義されており、無呼吸と弱い呼吸と合わせて1時間あたりの回数を無呼吸低呼吸指数(AHI)とし5回以上あるいは7時間の睡眠中で30回以上あると睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断します。

  1. 自覚症状
    習慣性の強いいびき・日中の強い眠気・起床時の頭痛・夜間の頻尿・熟睡感がない
  2. 合併症
    高血圧・狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈・脳血管障害(脳卒中)・インポテンツ
  3. 社会的影響(日中の眠気から誘発される)
    交通事故(無呼吸のない人の7倍事故が起こると言われています。)・仕事 上のミス(労働災害につながると言われています。)・学業不振など。

病型分類

睡眠時無呼吸症候群

閉塞型―胸部や腹部の呼吸運動は行われているのに、上気道のどこかの閉塞によって鼻や口での呼吸が停止するもの。
ほとんどがこのタイプです。

中枢型―脳血管障害や重症心不全がある場合にみられ、呼吸中枢の異常や呼吸応答が障害され、呼吸筋への刺激が消失して無呼吸となるタイプです。


原因(閉塞型の場合)

首まわりの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、舌根沈下、舌が大きい、鼻中弯曲や顎が小さい、もともと気道が狭いことなどがSASの原因となっています。


検査・診断・治療について

  1. 問診・内科一般診察
    昼間の眠気の自覚のほか、既往歴(糖尿病・高血圧・高脂血症など)や体調の変化、SASに特徴的ないびきの有無などを確認します。無呼吸の有無は自分では分かりませんので、家族からの情報も診断に重要です。
  2. 簡易検査(自宅での検査)
    自宅でも取り扱い可能な検査機器を使って、普段と同じように寝ている間に出来る検査です。手の指や鼻の下にセンサーやチューブを装着し呼吸状態と睡眠中の酸素不足の程度を調べます。2晩続けて検査をします。
    この結果、AHIが40以上あり、かつ日中の傾眠などの自覚症状が強く日常生活に支障を来している場合、当院にてCPAP療法(後述)を開始します。AHIが20以上40未満の場合、次の精密検査にうつります。
  3. 精密検査(1~2泊入院が必要)
    呼吸状態や酸素不足の程度に加えて、睡眠中の脳波や睡眠の質などの詳細なデータを得られることが出来ます。当院では連携病院に紹介しております。
    精密検査の結果、AHIが20以上であり、かつ脳波上睡眠異常があればCPAP療法が保険適応となります。AHIが20未満の場合は、症状や状況に応じた治療方法(マウスピースなどによる治療や生活習慣の改善など)を医師と一緒に検討していきます。
    治療開始後は定期的(基本的には月に1回)に受診し、治療効果や体調変化を確認します。
  4. 治療
    【1】手術
    耳鼻科診察の結果、扁桃肥大など明らかに気道を閉塞させる病変があり手術で改善が期待できる場合は手術を検討します。
    【2】持続陽圧呼吸療法(CPAPシーパップ)
    CPAP療法はCPAP装置からホースを通して鼻に装着したマスクより 気道へ空気を送り込み圧力をかけることで空気の通り道が塞がれないようにする治療法です。
    【3】口腔内装具(マウスピース)による治療法
    下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸を防ぐことが出来る治療法です。当院では歯科に紹介しております。
  5. 検査と治療に関わる費用
    健康保険が適用されます。3割負担の方の場合、検査については、簡易検査約3000円、精密検査10440円です。これに初診料、入院に関わる費用などが加算されます。治療については、最も普及している「CPAP治療」で月額約4400円です。
  6. 生活習慣の改善
    睡眠時の体位:仰臥位(仰向け)で寝ると舌の付け根が落ちこみ気道を塞ぎやすいため、側臥位(横向き)になって寝る工夫が必要です。
    減量:喉や首回りの脂肪が気道を狭くしている可能性があるので、減量も治療の一環になります。
    飲酒制限:いつもはいびきをかいていないのに、お酒を飲んだ日にはいびきをかいてしまう、それはアルコールによって気道の筋肉が緩み上気道が狭くなるためです。定常的な寝酒はやめましょう。
    禁煙:喫煙は血中の酸素を低下させ、咽喉頭部の炎症を引き起こし、睡眠中の無呼吸に悪影響を及ぼしますので控えてください。
    精神安定剤・睡眠剤服用時の注意:薬の作用で気道の筋肉がゆるみ、無呼吸を悪化、あるいは助長させます。自己判断での服用は避け主治医と相談してください。

最後に…

CPAPはあくまでも対症療法でありSASの根治療法ではありません。
CPAPの使用をやめると、元のSASの状態に戻ります。継続して使用することでSASの状態が改善されます。
さらに高血圧・動脈硬化・脳や心臓の血管障害などの合併症の予防にもつながると言われています。
当院では診療を行っておりますのでご相談ください。

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