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マイコプラズマ肺炎

みなさん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
最近外来診療では混み合っていてご迷惑をおかけしております。予約をしていただいているのに1時間待ちということもあり申し訳なく思っております。
これからインフルエンザが流行してきますとますます患者さんが増え、待ち時間が生じると想定されますがご理解をよろしくお願い申しあげます。
待たせないように努力をいたしますが質も落とさないように注意いたします。

さて、感染症が猛威を振るう時期になりました。今話題になっているのがノロウイルスです。ノロウイルスについては過去に特集で取り上げましたので興味のある方はご参照ください。
インフルエンザもこれからが流行の時期となります。手洗い、うがい、マスク着用など予防に心がけてください。
今回取り上げるのはマイコプラズマ肺炎です。こちらも若い世代で流行しており、頑固な咳と発熱が症状で風邪と紛らわしく診断が遅れると治療が長引きます。昨年早期に診断できる方法が保険適応になりましたので、診断しやすくなっております。
風邪にしては咳が良くならない、熱が続くときは疑っていただきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。


マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマという病原体によっておこる肺炎で、幼児や学童、若い成人に多くみられます。
咳やくしゃみなどから感染し、家庭や学校などの人の集まる場所で流行します。
以前は、オリンピック肺炎と呼ばれ、4年周期の流行が見られました。
しかし現在では、マイコプラズマ肺炎に効果がある抗生物質が導入されたことにより4年周期の流行は消失しています。
潜伏期間は2~3週間と長いので、周りにマイコプラズマにかかった人がいたら、しばらくは御用心を。


マイコプラズマ肺炎の症状は?

しつこい咳と発熱(微熱のこともある)が特徴で肺炎にしては元気なことが多く、風邪と言われて薬を飲んでいても、熱が下がらない、咳がなかなか治まらない場合マイコプラズマ肺炎が疑われます。


マイコプラズマ肺炎の診断は?

胸のレントゲン写真だけでは、マイコプラズマ肺炎が原因の肺炎を確定することができません。
断定するためには血液検査を行い、マイコプラズマに対する抗体を検査することで診断できます。
病状初期に採血をして、その2週間後の採血との比較で抗体価の有意上昇があれば陽性です。
また、痰、鼻汁、咽頭粘液の検査では2日以内に診断できます。


マイコプラズマ肺炎の治療

抗生物質の内服・点滴

一般的な肺炎に効く抗生物質(ペニシリン系、セフェム系など)が無効なことがあり、マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系の抗生物質が有効です。
多くの場合、入院しなくても外来で治療することができます。


家庭で気を付けること

  • 水分をしっかり摂りましょう
  • 安静にしましょう
  • 熱もなく元気があれば入浴はかまいません
  • 薬は医師の指示があるまでしっかり続けましょう
  • 咳やくしゃみをする時は、ティッシュやマスクを口と鼻に当て、他の人にしぶきが直接かからないようにしましょう

こんな時はもう一度診察を

高熱が続き、嘔吐頭痛がみられる。元気がなくぐったりしているなどの場合、髄膜炎の可能性があるので、すぐ受診してください。

その他の合併症に注意!!

小児では・・・中耳炎、発疹、脳炎
成人では・・・心筋炎、貧血など
普通の風邪や気管支炎、気管支喘息を起こすこともあります。


マイコプラズマ肺炎の予防

マイコプラズマ肺炎に対する予防接種は今のところありません。
流行期には人ごみを避け手洗いうがいをしましょう。


最後に…

いつから学校へ行けるの?

第3種学校伝染病に指定されていて、出席停止については特に明記されていません。
高熱が続く時や、咳がひどい時はお休みし、解熱して1~2日経てば登校して良いと思いますが、症状には個人差があるので、医師の意見や本人の体調により判断してください。
ただし、しつこい咳が続くことがあるので、その場合はマスクを着用したり、激しい運動は少し控えた方が良いでしょう。

コメント(2)


2016年12月8日

コメントというか質問させていただきます。

マイコプラズマ肺炎と長期間続く熱との関係です。

先週、小2の息子が40度を越える熱が2日間続き、病院でもらった解熱剤では下がらない為、レントゲンを撮った所、肺炎と診断、入院となりました。

マイコプラズマ肺炎ということで抗生物質の点滴をしましたが、40度の高熱はその後5日間ほど下がらず(その間、抗生物質は4種変更)、ステロイドを投薬、2日間ほどで熱は下がり始めましたので退院しました。退院時も37度代はありましたが、そのご約1週間になりますが37度台の熱があがったり、さがったりしながらまだ続いています。

退院時はまだ、レントゲンで肺炎の影は残っていました。

血液検査の結果も、CRPは基準内に収まってますが、LD値は基準より高い、白血球値も基準より高い状況で熱の原因がはっきりわからないと言われています。

マイコプラズマ肺炎の熱は長く続くものでしょうか?あるいは、また別の悪い箇所がある可能性があるのでしょうか?

投稿時刻 16:53 | ドリー

2016年12月13日

ドリーさんへ

薬剤耐性のマイコプラズマだったのでしょう。ステロイドを使わざるを得ない状態だったのでしょう。まだ影が残っていることより肺炎の後遺症として器質化が起こっているのかもしれません。
咳は続いていませんか?咳が続けば体温は上昇します。
LDは器質化肺炎でも上昇しますが、肝機能障害でも上昇します。マイコプラズマ感染では一時的に肝障害が認められます。
マイコプラズマ感染は治まっていると思われますので抗生物質は不要ですが、器質化肺炎であればステロイドを投与するのが良いかもしれません。ただ自然に回復する可能性もあるのでもうしばらく様子をみられてはどうでしょうか?

投稿時刻 19:15 | 院長 田中

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