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肺炎球菌ワクチン

みなさん、こんにちは、院長の田中です。
いよいよ12月となりました。クリニックはインフルエンザの診療をする一方で、新型と季節型のインフルエンザワクチン接種で大忙しです。新型の方はかかりつけの患者さんだけを対象にしていますので、ご理解をお願いします。1月に入り余裕があれば接種対象を広げるつもりでおります。
さてワクチンといえば、もうひとつ話題になっているのが肺炎球菌ワクチンです。こちらも品薄で生産が追い付いていないようで、すぐに接種できない可能性があります。特に高齢者で基礎疾患のある方はこちらも接種しておいた方がよいでしょう。
以前に特集を組んでから5年経ちましたので、改めてこのワクチンを紹介します。


肺炎球菌とは?

日本では死因の第四位が肺炎であり、その原因菌として最も多いのが肺炎球菌です。特に肺炎は高齢者に多く、治療が遅れると命取りになります。
肺炎球菌が引き起こす病気は肺炎のほかに気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などがあります。
インフルエンザにかかると肺炎にもかかりやすくなりますので、インフルエンザの予防に加えて肺炎ワクチンも重要とされています。この菌は昔からペニシリンという抗生物質が有効なのですが、最近ではペニシリンに抵抗を示す菌が増加しており、その意味でもワクチン接種が望まれています。


肺炎球菌ワクチンとはどんなワクチンですか?

肺炎球菌によって引き起こされる感染症を予防するためのワクチンです。肺炎球菌には80種類以上の型があり、そのうち感染する機会の多い23種類(肺炎球菌感染症全体の約8割)に免疫をつけることができます。
肺炎を引き起こす病原体は肺炎球菌以外の細菌やウイルスもありますので、このワクチンで肺炎すべての予防ができるわけではありません。肺炎球菌ワクチンを接種しておけば、免疫をつけることで発症を予防したり、重症化を防ぐ効果が期待できます。


肺炎球菌ワクチンの効果はどれくらい続きますか?

抗体価は接種後1ヶ月で最高値となり、その後4年間はほとんど低下しません。5年後にはピーク時の80%にまで抗体価が低下しますがまだ効果は期待できます。
アメリカでは5年後の再接種が可能ですが、日本ではこれまで安全性が確立されていないという理由でできませんでした。つい最近になって再接種を厚生省が認可しましたのでお知らせいたします。


ワクチンの副反応について

インフルエンザワクチンと大きな差はありません。安全性は高く、重篤な副反応はきわめてまれです。
注射部位のかゆみ、腫れや痛み、時に微熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありませんし、1日ないし2日間でおさまります。


接種した方がよい人は?

高齢者とくに65歳以上の方、慢性呼吸器疾患や心臓病、腎不全や肝機能障害のある方、糖尿病や血液疾患などの基礎疾患を有する方です。これらの人は肺炎にかかりやすく、重篤になりやすいことからワクチン接種が望ましいと思われます。
また脾臓を摘出された方は免疫能が低下しているため健康保険適応になっております。


接種時期はいつ?

インフルエンザと違って流行前に接種する必要がないので、年中いつでも構わないのです。
ただしインフルエンザワクチンも接種希望の方は1週間間隔をあけて接種する必要があります。


接種費用は?

脾臓摘出後の方は保健適応になっておりますが、その他の方は自費となります。自治体によっては助成をうけることができますが、姫路市ではまだありません。
自費の場合、医療機関で金額を自由に設定できるために差がありますが、大体6000円から9000円のようです。当院での金額はお問い合わせください。


接種の方法と注意点

インフルエンザワクチンと同様に、上腕の皮下に0.5mlのワクチンの注射を行います。
接種後は接種部位をもまないようにしてください。当日の入浴は可能ですがこすらないように気を付けてください。


クリニックで接種の予約ができますか?

予約を受け付けております。ただしいつ接種できるかは入荷が流動的で、約1カ月入らない時もありました。
お問い合わせいただければその時点での入荷時期をお知らせできますので予約をいたします。


最後に…

最近、肺炎球菌ワクチンも取り上げられるようになり、多くの方に知られるところとなって、お問い合わせや予約が増えております。
1回の接種で5年は効果が持続しますし、副反応もインフルエンザと変わりないので、肺炎のリスクのある方にはぜひ接種をお薦めします。

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