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感染性胃腸炎

みなさん、新年明けましておめでとうございます。昨年一年があっという間に過ぎてしまいました。
例年ほど寒くなく、予報でも暖冬とのこと、インフルエンザがまだ流行しておりません。
これから流行が予想されますので手洗い、うがい、マスク着用など予防に心がけてください。

年末より胃腸炎が流行しております。新型ノロウイルスも話題になっておりますが、今回の特集もタイミングに合わせて胃腸炎を取り上げました。
日常生活で気を付けたいことを重点に書いておりますので参考にしてください。


感染性胃腸炎とは?

主にウイルス(ノロウィルス・ロタウィルス・サポウィルス・アデノウィルス)などの微生物を原因とする胃腸炎でノロウィルスの場合は非常に感染力が強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ると感染します。
今シーズン流行が予測されるノロウイルスは「新型」。2006年以来のウイルス変異が報告されており、大流行が懸念されています。
新型ノロウイルスといっても、症状や対処法が大きく変わることはありません。ただし、新型には免疫を持つ人がほとんどいないため、感染する人が多くなり、大流行の恐れがあるとのことです。


症状

感染後、24~48時間で腹痛・下痢、吐き気・嘔吐、発熱などの症状が現れます。
感染すると、ウイルスは1週間程度ふん便とともに排出されます。

嘔吐や下痢が続くときは、脱水症状にならないよう水分補給しましょう。
スポーツ飲料(ポカリスエット、アクエリアスなど)、OS-1、リンゴジュース(生を絞ったもの以外)などを少しずつ摂るようにしましょう。
急性期には十分な栄養を摂ろうと無理に食事をする必要はありません。
症状が落ち着いてきたら消化しやすい食事(おかゆ、うどん、スープなど)から始めましょう。刺激のある食品や脂肪、繊維を多く含むものはしばらく控えましょう。
水分が摂れない場合は早めに医療機関を受診し、点滴を受けたほうが良いでしょう。


ノロウィルスの感染経路

  1. 感染した人の便や吐物に触れた手指を介してノロウィルスが口に入った場合
  2. 便や吐物から、空中に浮遊したウイルスを口から吸い込む場合
  3. 感染した人が十分に手を洗わず調理した食品を食べた場合
  4. ノロウィルスを内臓に取り込んだ牡蠣やシジミなどの二枚貝を生または、不十分な加熱処理で食べた場合

予防のポイント

手洗い

最も大切なのは手を洗うことです!
外出後、トイレに行った後、調理や食事の前には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
※石鹸を使い十分こすり洗いし、水で洗い流すことにより、ウイルスは大幅に減少します。
こすり洗いは30秒を目安にしてください。指先や爪の間・指の間・親指の周り・手首・手のしわの部分は汚れが残りやすいので特に注意して洗いましょう。

  • 便や吐物を処理した後は必ず石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。
  • 牡蠣などの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。
    (中心温度85℃で1分間以上の加熱が必要です。)

便や吐物は正しく処理しましょう

ノロウィルスが残らないように、確実に消毒をしましょう。

すぐに処理できるよう、次のものを普段から準備しておくと便利です バケツ、塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)、ビニール又はゴム製手袋(できれば使い捨て)、マスク、エプロン、ビニール袋、ふき取るための布や紙など

衣類が汚物で汚れた場合は

  1. 50倍に薄めた塩素系消毒液を浸したペーパータオル・布などで汚物を取り除いた後、50倍に薄めた塩素系消毒液に30分つけおきする。
  2. 他の衣類とは分けて洗う。

嘔吐物で汚れた床は

  1. 10倍に薄めた塩素系消毒液を浸したペーパータオルや布等で外側から内側に向けて、汚れた面を折り込みながら静かにぬぐい取ります。
  2. 使用したペーパータオル等は、すぐにビニール袋に入れ、10倍に薄めた塩素系消毒液を入れ処分します。
  3. 吐物が付着した床とその周囲を10倍に薄めた塩素系消毒液を染み込ませた布やペーパータオル等で覆うか、浸すように拭きます。
    ※カーペット等は変色する場合があります。スチームアイロンなど85℃以上の高温で処理する方法もあります。
  4. 窓を開けるなど換気する。


調理・食事で気をつけることは?

  • 調理器具、シンク、ふきん、スポンジ等は、熱湯で消毒(85℃で1分間以上)又は250倍に薄めた塩素系消毒液で消毒してください。
  • 生ものや和え物は避け、十分に加熱した食品のみとしてください。

トイレの使用について

  • タオルの共有は避けましょう。
  • 排便後、ドアノブや水洗レバー、便座、下痢便の飛沫がつきやすい所は念のため、十分に250倍に薄めた塩素系消毒液で消毒しましょう。消毒後は水拭きしてください。

希釈方法

家庭用塩素系漂白剤の塩素濃度は5%です。
塩素濃度約5%のものを利用した場合の方法です。

濃度 消毒するもの 希釈液の作り方
10倍 嘔吐物・便など 水道水500ccに漂白剤50cc(キャップ約2杯分)
50倍 便や嘔吐物で汚れた衣類、風呂場・洗い場 水道水2500ccに漂白剤50cc(キャップ約2杯分)
250倍 トイレの取っ手、トイレの床、便座、ドアノブ、蛇口など 水道水2500ccに漂白剤50cc(キャップ約1/2杯分)

※塩素系漂白剤は鉄などの金属を腐食させるので、ふき取ってから水ぶきしてください。
※市販されている次亜塩素酸ナトリウムには、ミルトン、ハイター、ブリーチなどがあります。


最後に…

胃腸炎の家族内発症がみられており、注意して対処、予防すれば感染を防ぐことができます。
風邪の予防もそうですが、手洗い、うがいをこの季節はこまめにするように心がけてください。
軽症であれば市販薬で様子をみても構いませんが、水分が摂りにくい状態では受診するようにしてください。

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