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インフルエンザ対策(2010)

みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
寒さが厳しくなっています。ピークを過ぎたインフルエンザがまた猛威をふるうかもしれません。新型インフルエンザワクチン接種はひと段落しました。
かかりつけの患者さんへの接種はほぼ終了し、25日より一般の方への接種が可能となりました。国産しか扱いませんので数に限りがあります。接種ご希望の方はご予約ください。一方季節性インフルエンザワクチンは在庫が残っておりますので、希望の方は予約なしで接種できます。直接ご来院ください。
今回の特集もインフルエンザにしました。
これから季節性のインフルエンザが流行してきます。昨年朝日新聞に新型インフルエンザのコラムが連載されましたのでその記事を引用しました。季節性とも共通点が多く、これからはやる季節性インフルエンザ対策の参考になると思います。


インフルエンザワクチンは接種したらかからないのか?

接種してもかかることがあります。ただ死亡リスクを減らす効果があります。
季節性では施設で暮らすお年寄りの死亡リスクが5分の1に減り、入院リスクも半分になります。発症しても重い合併症を防ぎ命を守ります。


ワクチン接種後の効果は?

効果が表れるまで約2週間かかるとされています。効果の持続は約5カ月です。


授乳中のワクチン接種は?

ワクチンに含まれているのはウイルスの断片なので、母親の体内でウイルスが増える心配はなく、母乳にウイルスが入ることもない。
よって接種は問題ありません。


今年も季節性と新型の2種類を接種するのですか?

今年は新型のウイルスにも季節性にも効果があるワクチンがひとつにまとめられて作られますから、一回接種となります。


潜伏期間とは?

ウイルスに感染してから発熱などの症状が出るまでの期間を言います。季節性では1.5日、新型では2~4日です。
症状が出てきたら感染源になりますので、咳エチケットなどに気を配り、外出を控えましょう。


抗インフルエンザ薬は発症2日以内

抗インフルエンザ薬にはリレンザとタミフルの2種類がよく使われますが、発症してから2日以内に使うのが効果的です。
2日を過ぎると投与しても症状の改善に対する効果は未投与の患者と比べてあまり差がないというデータがあるのです。ただし、周囲への感染を考えると2日過ぎても処方をした方が早くにウイルス量を減らせます。


薬の飲み合わせに注意

タミフルに異常行動の副作用が出現し、10代には投与が禁止されています。この異常行動が、市販風邪薬の成分にエフェドリンやカフェインが含まれていると、異常行動が出やすいので併用は避けてください。


漢方薬にも効果あり

漢方薬の麻黄湯が初期のインフルエンザに有効です。
タミフルが心配という人にはお薦めです。解熱作用があり、タミフル内服群との比較検討で改善に差がなかったというデータがあります。体を温めて発汗させることで熱が下がります。よって寒気のしている時期に内服する方が効果的です。


解熱後2日は自宅で

インフルエンザは熱が下がっても他人にうつす可能性があります。熱が下がっても2日間は外出を控えてください。
学校保健法でも2日間熱がないことを確認してから登校してよいと定められています。これは会社など勤務にも適応されることです。ただ発症後1週間はウイルスがでている期間とされておりマスクをしてください。


手洗いが予防に重要

インフルエンザは患者のくしゃみやしぶきが手などについて広がっていきます。石鹸を使ってこまめに手洗いをしましょう。
洗い終わったら乾いたタオルで拭きましょう。濡れた所にウイルスが付いている可能性があるので、タオルはまめに取り換えましょう。


家族がインフルエンザにかかったら・・・

自宅では患者は家族との接触を避けなければなりません。
部屋を別にするのがよいのですが、無理でも2m以内に近づかないようにし、お互いにマスクを忘れないようにしてください。


最後に…

これからインフルエンザの流行が続きます。
季節性は通常3月から4月で終息しますが、新型は3月から始まり現在に至っていますので、春以降も流行する可能性があります。
受診された方で周囲にインフルエンザの人との接触歴がない人でも発症が多く、どこで感染しているかわかりません。新型では症状が軽い人もおり、私も風邪だとだまされるところでしたので、風邪かもと思っても簡易検査をしております。
ワクチンを接種していても安心できませんので、日ごろから予防に心がけてください。

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