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風疹

みなさん、こんにちは、院長です。
まだまだ暑い日が続きますが、健康にはご注意ください。
今回の特集は風疹です。
現在成人の風疹が流行していますので、特集に取り上げました。
クリニックでも、じんましんが出たのでといって来院されたら風疹だったという方が最近だけでも二人おられました。
参考にしていただければ幸いです。


風疹とは?

『三日麻疹(はしか)』と言われますが、風疹ウイルスによって起こる感染症です。
『麻疹(はしか)』とは異なります。風疹ウイルスが体内に入ると2〜3週間の潜伏期間を経て発症します。
全身に広がる発疹と発熱、関節痛、リンパ節の腫れが特徴です。
他の人へうつる時期は発疹が出る1週間前から発疹が出てからの2週間です。


風疹の診断

症状診断と血清抗体価(血液検査)での診断があります。
発熱と同時に赤い細かい発疹が出現し、最初は顔に現れ全身に広がりますが3日程度で消失します。
首・耳の後ろのリンパ節が腫れます。
腫れは発疹が消えてから1〜2週間持続します。発疹とともに発熱し関節痛を訴えることが多いです。
麻疹(はしか)との鑑別が難しい症例があり、血液検査をして風疹ウイルスに対する抗体(感染した時に体内で作られる物質)を調べることもあります。
症状が出始めた時と治まってから1週間程度で抗体の量の上昇をみることで風疹かどうか判断します。


治療について

発疹に対する治療はなく、症状に対しての対症療法になります。
頭痛や関節痛、発熱がみられる時には、解熱剤や鎮痛剤を、かゆみが強い時はかゆみ止めを処方します。


家庭で気を付けること

発熱がなくて元気でも発疹が消えるまでは家の中にいてください。
食事、入浴などいつもと同じ生活でかまいません。
学校保健法では発疹が消えるまでは出席停止です。


先天性風疹症候群とは?

妊娠初期に風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳や心臓に障害をきたすことがあります。
妊婦さんには近づかないようにしてください。


妊娠中の予防接種について

風疹ワクチンは生ワクチン(毒性を極力弱くして作ったワクチン)なので、妊娠の予定がある方、また妊娠してからは接種出来ません。
妊娠していない時期(生理期間中またはその直後が良い)にワクチン接種をします。

接種後、通常では2〜3週間程度、長くても1ヵ月以内には体内から風疹ワクチンウイルスは消失します。
安全を見越して『接種2ヶ月間』妊娠をしないように指導します。


参照

風疹にかかったことがある人

ワクチンを受けなくて構いません。終生免疫が出来て再感染する事は殆どありません。

風疹にかかったことが無い人

風疹にかかったことがあるか不明

風疹ワクチンを受けたことが無い人

風疹ワクチンを受けたことがあるか不明

ワクチンを受けて良い。ワクチンを以前受けていたとしても問題はありません。
抗体価が低い場合は抗体価を高めるというメリットがあります。

子供のころにワクチンを受けたことがある人

30〜40歳になると、ワクチンによる抗体価が下がっていることがあり、感染のリスクが上がります。
心配な人は風疹の抗体を調べ(血液検査)ワクチン接種については医師に相談しましょう。再度ワクチン接種可能です。
また家族に妊婦がいる場合妊婦が抗体をもっていない、もしくは抗体価が低い場合は接種した方が良いでしょう。


麻疹(はしか)との違い

良く似た病気に麻疹(はしか)がありますので下記の症状をみて参考にしてください。

麻疹(はしか)の症状

初期には風邪に似た症状で発熱、咳、鼻水、涙目、眼球結膜充血が出現します。
その後、頬の粘膜に小さな白い斑点(コプリック斑)が出ます。
発熱は一旦治まりますが、再び発熱し、その時に発疹が耳の後ろから出始め、顔、胴、手足と広がっていきます。
この発疹は3〜4日続き、咳も強くなり39度以上の高熱が続きます。発疹は色素沈着し、赤黒くなってしばらく残ります。


最後に…

発疹で受診された成人の方に、麻疹や風疹にかかったことがあるかを尋ねても覚えていない方が多いものです。
たかが発疹と侮らずに早めに医療機関を受診してください。
抗体がない人には感染します。
妊婦さんが発症すれば生まれてくるお子さんにも影響が出ます。過去に自分がかかったかどうか、ワクチンを接種しているかどうか確認しておいたほうがよいでしょう。

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