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風疹

皆さん、新年おめでとうございます。
食べ過ぎたり飲みすぎて体調を崩さないようお気を付けください。私は2日、3日が在宅当番に当たっておりまして、初仕事になる可能性があり、ゆっくりできないかもしれませんが、今年も一年突っ走ります。
年末からインフルエンザが急増しております。手洗い、うがい、マスク着用による予防に心がけてくださいね。

今年初の特集は風疹です。
昨年より国から風疹予防接種事業が実施されており、特に抗体が陰性と思われる男性を対象に無料クーポンが発行されていますが、受診率が低いことが問題となっておりますので啓発の意味もあり、取り上げてみましたので参考にしていただければ幸いです。


風疹とは?

風疹は風疹ウイルスにより引き起こされる感染症です。
風疹ウイルスが体内に入ると約14日~21日の潜伏期間を経て発症します。
軽いかぜ症状ではじまり、全身に広がる発疹、発熱、関節痛、リンパ節の腫れなどが主症状です。首・耳の後ろのリンパ節の腫れは、発疹の出現する数日前より腫れはじめ、3〜6週間位持続します。
大人が風疹にかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどいことがよくみられます。
周囲へ感染させる期間は、発疹が出る前後1週間ほどと言われています。また、不顕性感染と言って、感染しても症状が出ないこともあるため、気づかないうちに感染を広げてしまう場合があるので注意が必要です。


感染経路は?

風疹とは風疹ウイルスの感染経路は飛沫感染です。
感染した人の咳やくしゃみ、会話などで、ウイルスを含んだ唾液のしぶき(飛沫)が飛び散り、これを口や鼻から吸い込むことにより感染します。
咳やくしゃみのしぶきは2mほど飛びます。
また、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる、接触感染もあります。
感染力は、その病原体に対する免疫がない人にどれくらいうつすかを示す指標で、インフルエンザは1〜3人であるのに対し、風疹は5人〜7人と言われています。


風疹の診断

症状診断:全身性の小紅斑や紅色丘疹・発熱・リンパ節の腫脹。
血液検査での診断:風疹ウイルスに対する抗体(感染した時に体内で作られる物質)測定。
血清IgM抗体と言って早期より上昇する抗体をチェックします。
咽頭ぬぐい液での診断:検体を採取して直接ウイルスの病原遺伝子を検出する方法(PCR法)


治療について

関節痛、発熱、頭痛に対しては解熱鎮痛剤を用いられますが、有効な治療法はなく、症状を和らげる対症療法のみになります。


家庭で気をつけること

発熱がなくて元気でも発疹が消えるまでは家の中にいてください。
学校保健法では発疹が消えるまでは出席停止です。
また、同居の家族などに感染させないため、咳・くしゃみをする際は、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることが大切です。


風疹に伴う最大の問題(先天性風疹症候群)

風疹は、今も流行がみられています。
2018年夏ごろから、患者数の報告が急増しています。20~40歳代の免疫をもたない男性が多く発症しています。
電車や職場など人が集まる場所で多くの人に感染させる可能性があります。妊娠早期の妊婦に感染させると赤ちゃんが先天性風疹症候群になる可能性があります。
先天性風疹症候群の3大症状は先天性心疾患・難聴・白内障です。
この病気から、生まれてくる赤ちゃんを守るためには、妊娠を希望する女性や社会全体でその症状や原因を理解し、風疹を予防していくことが大切です。
風疹から、自分自身と周りの人を守るために、風疹に対する抵抗力を確認・獲得(抗体検査・予防接種)するようにしましょう。
多くの人が予防接種を受けることにより、風疹の流行をおさえることで、妊婦さんへの危険もなくなるのです。
もし、風疹にかかってしまったときは、妊婦さんにうつさないよう、その赤ちゃんが先天性風疹症候群にならないよう、風疹対策していくことが大切です。


予防接種について

有効な予防は風疹ワクチン接種です。
MR(麻疹・風疹混合)ワクチン、または風疹単抗原ワクチンがあります。
今までに麻疹または風疹に罹患したことがあるか不明な方も、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンを接種できます。
※2022年3月31日までの間に限り、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性(対象世代の男性)が風疹に係る第5期定期の予防接種の対象者となっています。
40歳~47歳の方は、市区町村からクーポン券が届きますので、受託医療機関を受診し、まず抗体検査を受けてください。


妊娠中の予防接種について

風疹ワクチンは生ワクチン(毒性を極力弱くして作ったワクチン)なので、妊娠の予定がある方、また妊娠してからは接種出来ません。
妊娠していない時期(生理期間中またはその直後が良い)にワクチン接種を行います。
その後2ヶ月間の避妊が必要です。
自治体によっては、風疹の免疫の有無を確認するための抗体検査を無料で行っていますので、抗体検査を希望される方は、居住地域の保健所にご相談ください。

妊娠中の予防接種について

最後に…

当院では風疹抗体検査、ワクチン接種を行っております。
第5期定期予防接種事業、市の風疹助成事業の受託をしておりますのでご相談ください。
第5期に該当する方の受診率が20%以下だそうです。クーポンをお持ちの方は早めに受診するようにしてください。

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