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膀胱炎

みなさん、こんにちは、院長の田中です。寒い冬が終わり、暖かくなってきました。
3月終わりの桜が見ごろになっています。
この冬はインフルエンザや風邪の患者さんが多く、診察待ち時間が長くなりご迷惑をおかけしました。今は花粉症の患者さんが多くなっております。
病状の安定している方で投薬のみでもよい場合は受付にてお申し出ください。面談は必要ですが、順番を早くしてお呼びしておりますのでご了解ください。

今回の特集は膀胱炎を取り上げました。
専門は泌尿器科でしょうが内科で通院中の方はかかりつけ医を受診すれば診療してもらえると思います。記事を参考にしてください。


膀胱炎とは?

膀胱炎

膀胱は柔らかい粘膜の袋で尿をためるところです。
膀胱炎は、その膀胱の粘膜に炎症が起きる病気で、ほとんどが大腸菌などの細菌感染によって起こります。
また、女性の場合、男性と比べて尿道が短く、尿道口と肛門との距離も近いため、細菌が膀胱内に侵入しやすくなり、膀胱炎になりやすいのです。


膀胱炎の症状

  1. 残尿感―排尿後も尿が残った感じがありすっきりしない
  2. 頻尿―1回の尿量が少なくなり何度も行きたくなる
  3. 排尿時痛―排尿時、特に排尿の終わりにしみるような痛みがある
  4. 血尿―細菌によって膀胱粘膜が傷つけられ、血液が混ざる
  5. 尿混濁―増殖した細菌により炎症を起こした膀胱粘膜がはがれて尿が白濁する

※これらの症状は急性膀胱炎の症状です。


膀胱炎の診断

自覚症状と尿検査で診断がつきます。
尿検査で血液反応、炎症細胞の有無をみます。
また原因菌を特定する場合は、尿培養を行いますが、外陰部の菌が混入しない為に、採尿時は最初と最後の尿を捨て中間尿をとることが大切です。


膀胱炎の治療法は?

抗生物質の投薬による治療を3~7日間します。
症状が改善されたように思えてもまだ膀胱内の炎症が治まっていなかったり、細菌が残ったりすることがあるため、処方された薬は最後まできちんと服薬することが大切です。
膀胱炎を治療しないでおくと、細菌が膀胱からさかのぼって腎臓に達して腎盂腎炎を起こすことがあります。
38℃以上の高熱や腰痛があるため放っておかず必ず治療を受けましょう。


何科を受診すればいいの?

一般内科で診療できますが、治りにくい場合は泌尿器科で受診することをおすすめします。
女性の場合は婦人科でも受診できます。


膀胱炎の予防

  • 長時間トイレに行かないと菌が増殖し膀胱炎が発症するリスクが高まるので排尿を我慢しないようにしましょう。
  • 膀胱内の細菌を外に排出するため、水分を多く(約1.5~2ℓ)摂り尿をしっかり出しましょう。
  • 冷えると症状が悪化するのでなるべくお腹を温めましょう。
  • 外陰部を清潔にし、排便後は前から後ろに拭きましょう。
  • 生理時のナプキンは細菌が繁殖しやすいので、こまめに替えるようにしましょう。
  • 疲労や睡眠不足が続くと免疫力が落ちて膀胱炎を発症しやすいです。日頃から疲れやストレスを溜めすぎないようにしましょう。

最後に…

一般的に症状のはっきり出る急性膀胱炎に対してあまり症状のない慢性膀胱炎があります。
慢性膀胱炎は糖尿病や神経障害、尿路結石など様々な病気が原因となって起こります。
膀胱炎が長引いたり、何度も繰り返したりする場合は専門医を受診されることをおすすめします。

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