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じんましん

みなさんこんにちは。院長の田中です。
今まで、「今月の特集」と「院内報」とでお伝えしておりました医療企画ですが、リニュアルに伴い、一つになってパワーアップして新スタートし、その第二回目となります。
様々な点から医療の世界に目を向けて、少しでもみなさまの健康のお役に立てれば、と考えます。ご期待ください。また、「この病気を取り上げてほしい!」といったご要望も受け付けておりますので、ご意見をぜひお寄せくださいね。


じんましんとは?

じんましんとは、蚊に刺されたときのように赤く膨らみ、強いかゆみを伴う発疹のひとつで、急に出たものは数時間で消えてしまいます。かゆいために掻くとますますひどくなり、人にとって非常に不快な症状といえます。一ヶ月以内に落ち着いてしまう急性じんましんと、一ヶ月以上持続する慢性じんましんがあります。


じんましんのおこる機序

機序としてはアレルギーによるものと、そうでないものに分けられ、後者のほうが大半を占めます。アレルギー性の場合は、原因物質に対するアレルギー反応の結果、血管内の血漿成分がしみ出てじんましんとなります。アレルギーではない場合は、物理的刺激などによって、同様の血漿しみ出し現象が起こります。


じんましんの種類と原因

食事性じんましん

多い食物として、卵、牛乳、エビ、カニ、貝、サバなどの背の青い魚、そば、ナッツ、チョコレートなどがあります。着色料や保存剤などの食品添加物も原因となりえます。

薬剤性じんましん

抗生物質の頻度が多いのですが、鎮痛剤や風邪薬など、どんな薬でも可能性があると言えます。

機械的・人工的じんましん

時計のバンドやアクセサリーなど、皮膚に当たるところ、圧迫するところにできます。

寒冷じんましん・日光じんましん

寒いまたは冷たいものに当たったとき、日光に当たったところにできます。

心因性じんましん

思い込みや暗示によって起こるじんましんです。

コリン性じんましん

興奮や緊張による発汗でおこるじんましんです。体内のコリンという物質が関与するためにこう呼ばれます。

接触じんましん

何らかの物質に接触して起こるじんましんで、魚、肉、植物、金属など多くのものがあります。


体調が悪い時にじんましんができやすい?

胃腸が弱っている時、肝機能障害、過労、睡眠不足、精神的ストレスなどの体調が悪い時に起こりやすいです。


危険なじんましんとは?

皮膚だけではなく、喉頭や気管、腸などの粘膜が腫れてくると、呼吸困難や下痢・腹痛が出現し、ショックを起こせば死に至ることもあります。すぐに病院を受診してください。


診断はどのように行ないますか?

じんましんの診断はその特徴的な皮膚所見でわかることが多いのですが、原因は慢性になるにつれ不明のことが多くなります。患者さん自身が食べ物でかなり疑いをもって申告する場合もありますが、詳しい問診で確認作業を行ないます。

考えられる原因に対する抗体(特異的IgE抗体)を血液検査で調べることができます。抗体が高値を示せば原因である可能性が高いといえます。

パッチテスト~原因物質のエキスを皮膚につけてその反応をみます。皮膚が赤くなって腫れると陽性と判断し、原因である可能性が高くなります。


治療

原因回避

じんましんの原因が明らかであれば、回避が原則です。慢性化すると治療が困難となります。

薬物療法

抗ヒスタミン薬いうアレルギーに対する薬を投与します。この薬の副作用として、眠気があります。症状がひどい時は短期でステロイドを投与することもあります。

特異的減感作療法

アレルギー性のじんましんの場合で、原因となる物質を薄めたエキスを継続的に注射して、抵抗力をつけていくやり方です。


じんましんが出たとき、日常生活で気をつけること

  • かゆいために掻いてしまいますが、余計に悪くなることが多いので掻かないこと。かゆいときは局所を冷やすとよい。
  • 原因が何であるか?食べ物、接触したものなどを書き留めておきましょう。食べ物に関しては、添加物や調味料も含めてくわしくチェックしておくこと。
  • 胃腸が悪いとアレルギー反応が強く出やすいので、食事に関して不摂生のないように気をつけましょう。
  • 疲労や睡眠不足がないように気をつけましょう。


じんましんを診てもらうのは内科でもいいの?

じんましんは皮膚科の病気ですが、内科でも薬物療法を行ないます。また血液検査で原因を調べることも可能です。
ただ慢性じんましんで、薬物療法でコントロールが困難な場合があり、皮膚科の先生のほうが薬の使い方は上手です。急性の場合は内科でも対応できますが、慢性になれば皮膚科を受診したほうがよいと思われます。


最後に…

急病センターの当番にあたると必ず数例はじんましんに遭遇します。それだけ多いし一般的な病気といえます。ただ生命の危険を脅かすようなものもありますし、慢性になるとやっかいな病気です。たかがじんましんと思わずに医療機関を受診してください。
クリニックでは薬物療法を行なえますのでご相談ください。

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